
1960年(昭和30年)代には、人で溢れ、とても賑わっていた畑直(はたなおし)商店街。
左の写真はイベントを行った時のものでずか、通りいっぱいに人が溢れていました。
お店も多く、庄川町の中心商店街でした。
今では、全く人通りは無く、オープンしているお店も数店まで減少していて、空き家も点在している状態です。
今後、さらに空き家が増加することが懸念され、早急な対策が必要です。


畑直地域のストリートビュー
活動拠点を作る
まずは、商店街活性化の活動拠点と、地域住民がいつでも集まれるコミュニティカフェの開設を目指していますが、空き家があっても、条件が合わなかったり、そもそも貸す意志の無い空き家もあり、拠点の開設には苦労しています。
しかし、近隣のコミュニティカフェの運営状況の調査や、県の助成金の使途などからすると、コミュニティカフェの運営は困難と判断しました。
運営の迷走
商店街活性化として取り組みましたが、会としてどこを目指すのかも明確にならず、地域の皆さんに集まってもらっても、何が決まったのかも分からないような会合が続きました。
そもそも、会として、どこまで運営に携わるのかと言う基本的な事柄についても合意の無いままに進んでいたので、開始して1年ほど経過してから、運営についての話し合いが行われました。
空き家に移住者を獲得する
畑直町内会として一番の問題は空き家が増え続けていることで、空き家の増加を食い止めて、移住者を獲得することとして、目指すゴールを「主に事業者の移住者を獲得して人口増を目指す」とし、ホームページで商店開業とは別の事業者が検索しているキーワードで最適化して、空き家の情報も掲載して、移住者を獲得することとしました。
地域の衰退でコミュニケーションが悪くなっている
1970年代には、通りを歩く人もあり、街中で近所の人と出会えば、立ち話しをするので、地域のコミュニケーションがあり、地域住民同士が関心を持ち合い、良好なコミュニケーションがありました。
しかし、長期的な衰退によって、商店も無くなり、通りを歩く人も無くなり、立ち話しをする人も無くなってしまい、地域のコミュニケーションは地域の行事がある時だけになってしまいました。
さらに、家の前に停めてある車に乗って目的地へ向かい、帰って来れば、車を停めて、家に入るだけになってしまい、全くコミュニケーションが取れなくなり、お互いの存在を認め合うような地域では無くなってしまいました。
コミュニケーションが無く、お互いの存在を認め合わない集団は、次第にギスギスして行き、良好な対人間関係を維持出来なくなってしまいます。
空き家が多いことも問題ですが、地域のコミュニケーションが良好では無いことも大きな問題だと感じており、本当に地域として目指すゴールを明確にして、活動して行きたいと思います。
相続と空き家対策講演会の実施
今後10年程で、地域のほぼ全てが空き家になる可能性が高いのですが、地域住民の皆さんは、明確なリスクやどのような対処方法や選択肢があるのかの理解があまり進んでいないと考えられましたので、相続の専門家である司法書士さんをお迎えして「相続と空き家対策講演会」を実施して、空き家に対して何かしらのアクションを起こしてもらうきっかけとしました。
空き家の有効活用
「相続と空き家対策講演会」で相続した空き家を放置するリスクについて学びましたので、空き家を放置せずに有効活用する選択肢と、それぞれの選択肢のメリット・デメリットについて学び、判断出来る材料を提供して行きます。
誰でも、自分が残した財産によって大変な目に合うようなことは望んでいないはずなので、適切な情報提供すれば、合理的な判断をしてもらえるものと考えています。