スマホ相談会で見えてきた地域の現実

畑直で「結ネット」の導入を進めています。
町内会として回覧板や地域行事の場で説明を行ってきました。

しかし、スマホ・パソコン相談会に来られた方へ

「結ネット入っていますか?」

と尋ねると、

「それ何?」

と言われることが少なくありません。

情報は伝えているはずなのに、届いていない。
この現実に直面した瞬間でした。

また、「スマホ・パソコン相談会」は1月から開催していますが、4月に入って「昨日、知って、相談に来た」と言われる方もあったり、情報を流していても隅々までは届いていないと言うことを実感することが多くあります。

「伝えた」と「届いた」は違う

町内会としては、

  • 回覧板を回した
  • 行事の場で説明した
  • 紙資料を配布した

つまり「伝えた」と認識しています。

しかし実際には、

  • 地域の集まりに参加しない人
  • 回覧板を流し読みする人
  • 紙を読まずに回す人

が少なくありません。

👉 伝えたこと ≠ 届いたこと

この違いが、地域運営において非常に重要だと実感しました。

地域活動に参加しない層の存在

スマホ相談会を通じて見えてきたのは、町内の情報に触れる機会が少ない人たちの存在です。

例えば…

  • 集まりに参加しない
  • 行事に興味がない
  • 回覧板を詳しく読まない

こうした人たちにとって、町内情報は「自分事」になっていません。

小さな町内でも、情報格差は確実に存在しています。

情報手段ごとに届かない人がいる

地域には様々な情報伝達手段があります。

手段届かない理由
回覧板中身を読まず回す
掲示板見に行かない
紙配布埋もれてしまう
口コミ交流が少ない
LINE登録していない
結ネット知らない・使えない

👉 万能な手段は存在しません。

だからこそ、複数の手段が必要になります。

デジタルが進めば解決するのか?

結ネットの導入が進めば、情報が行き渡る可能性はあります。

しかし現実には、

  • アプリを入れていない
  • 入れても使い方が分からない
  • 通知を切っている
  • 開かない

といった課題もあります。

これはデジタル技術の問題というより、

✔ 面倒に感じる
✔ 間違えそうで不安
✔ 個人情報が心配
✔ 新しいことが不安

といった 心理的ハードル の問題でもあります。

デジタルツールは、高齢者にとっては、不安も伴うものだと思いますが、少し利用して、その便利さを感じて、さらに他のアプリも使ってみるとなれば、好循環が生まれると思います。

そうなるまでは、時間も要すると思いますが、辛抱強く、利用のハードルを下げるように取り組んで行きたいと思います。

スマホ相談会が果たす重要な役割

スマホ相談会は単なるIT支援ではありません。

実際には、

  • 情報格差の発見
  • 地域の実情の把握
  • 孤立している人との接点づくり
  • 安心して相談できる場の提供

という役割を果たしています。

そして何より、現場に接することで初めて地域の実態が見えるということを教えてくれます。

相談会で、地域住民の悩みなどの相談を直接受けると、地域の様々な問題が分かります。そこから、取り組むべき課題が見つかります。

また、情報が届かない問題も、相談会で居合わせる住民同士のコミュニケーションによって、情報共有できることもあります。

回覧板を見逃している人にも、住民同士のコミュニケーションによって伝わると言うこともあります。

情報を届けるために必要な視点

今回の気づきから見えてきたのは、次のポイントです。

✔ 情報は流すだけでは届かない

✔ 届く仕組みは多層的に必要

✔ 技術より安心感と習慣が重要

✔ 現場に接して初めて実態が見える

組織の視点と現場の現実

■ 組織側

  • 説明した
  • 回覧した
  • 掲示した

👉 伝えた

■ 現場の現実

  • 知らない
  • 見ていない
  • 分からない
  • 興味がない

👉 届いていない

このギャップを埋めることが、地域運営の大きな課題です。

この、情報が届かない問題は、地域コミュニティの濃厚だった頃は、起こらなかったと思います。近隣住民とのコミュニケーションが濃厚であれば、地域行事や、地域の取り組みが変われば、必ず話題に上るので、知らなかったは無かったと思います。

この問題の根源は、地域コミュニティの希薄化があると思います。

地域の活性化は「現場理解」から始まる

役員だけで考えている地域の実情と、実際に住民と接して見える現実には違いがあります。

今回の気づきは、

地域を理解するには、現場に接することが不可欠

であることを教えてくれました。

スマホ相談会は、単なる支援活動ではなく、地域の実態を知る貴重な窓口となっています。

全ての改善の取り組みは、事実を的確に把握することから始まります。机上の空論では無く、実態を知る上で、地域住民との直接のコミュニケーションはとても重要です。

住民が、悩んでいること、不都合に感じていることを住民から直接聞くことで、何に取り組むべきなのかを正確に把握することが出来るのです。

恐らく、「スマホ・パソコン相談会」を開催して、毎週、地域住民の声を聞くと言うことは、区長や町内役員の人以上に、住民の声を聞いていると思います。このような機会を設けることは、簡単なことでは無く、とても貴重な場なのです。

これからの地域づくりに向けて

地域の情報共有を考えるとき、

  • どう伝えるかではなく
  • どう届くか

という視点が欠かせません。

小さな町内でも、情報が届かない人は存在します。
その現実に向き合うことが、これからの地域づくりの第一歩だと感じています。

情報を確実に伝えるためには、住民同士のコミュニケーションが非常に重要だと思います。

ご近所の人のコミュニケーションが活発に行われていれば、「結ネットに入った?」と情報が伝わるはずです。そのようなコミュニケーションは昔のコミュニケーションが活発に行われた時代には当然に行われていて、情報に取り残される人はいなかったはずです。

地域のコミュニケーションを昔と同様に戻すことは出来ませんし、情報ツールも様々なものが無料で使えます。ツールも活用して、コミュニケーションを活発にする取り組みをして行きたいと思います。