「ITエンジニアとして今は都会で働いているけれど、いつか田舎で生活したい」「地方移住をしてITエンジニアを目指したい」

そんな声をよく耳にします。

ITの仕事といえば以前は地方にはあまりなく、むしろ田舎から都会に出て携わる業界というイメージが強かったのですが、インターネットの普及が拡大し日本全国で当たり前にネット環境が整ったこと、そして近年のコロナ禍において国をあげてリモートワークが推進されたことで企業が更にリモートで働ける環境を整えたことにより、ITビジネスは住む場所を限定されず基本的にはどこに住んでいても働ける仕事が増えました。

そんな中、ITエンジニアはどうなのでしょうか?

今回の記事では、田舎暮らしをしながらITエンジニアとして活躍できるのか、田舎でITエンジニアをするメリット、デメリットを中心に解説してまいります。

どうぞ最後までご覧いただき、地方への移住を検討している皆様の参考になればと思います。

ITエンジニアの現状

ここ数年、高い需要とは反対にITエンジニアの人材不足が問題となっています。

そのため、各企業ではエンジニアの取り合い状態となっていてエンジニアの給与は増加傾向にあります。

また、日本では働き方の多様化が進みリモートワークを選択できる業種や職種が増え、都会の企業に在籍しながら生活費の安い田舎へ移住する人、あるいはフリーランスとして独立し案件を委託として受注する働き方に変更する人が非常に増えています。

エンジニアもこの流れに乗り、フルリモートワークで場所に囚われない働き方を選択する人が既に多くいらっしゃいます。

ITエンジニアの具体的な職種とは

「ITエンジニア」とひと言でいっても、IT系の技術職にはさまざまな職種があり、何を選ぶかによって仕事の内容もかなり変わってきます。

これからITエンジニアを目指す方はどの職種に進むのか、既にエンジニアとして活躍している方は更に業務の幅を広げるために以下に主なITエンジニアの職種の一覧を紹介します。

興味のあるものを探してみましょう。

・ITコンサルタント

ITを使って企業の課題を解決するための助言や提案を行う。

・システムエンジニア

システム開発、設計、テストを行う技術職。

・SE

主な業務は社内の情報システムの開発、運用、管理。その幅は企業によって異なり、IT関連すべてを行う場合もあります。

・プログラマー

SEが作成した設計に基づいてプログラミング言語を用いてシステムやソフトウェアを作る。

・ネットワークエンジニア

ネットワークの設計、構築、運用、保守を担う。

・サーバーエンジニア

サーバーの設計、構築、運用、保守を担う。

・テクニカルサポート

企業の製品やサービスに対する問い合わせに対し、メールや電話で対応する。

・品質管理、品質保証

企業の製品やサービスをチェックする。品質向上のための提案も行う。

・製品開発

新しい技術や製品の開発を担当する。

・システム運用

サーバーやネットワークが停止しないよう管理、運用を行う。

・Webエンジニア

Webサイトやシステム、アプリ等の設計、開発、保守を行う。

ITエンジニアが田舎で暮らすメリット

それではITエンジニアが田舎へ移住した場合に得られるメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

考えられる主なメリットを以下、紹介します。

経済的に余裕が生まれる

都会と田舎の大きな違いとしてまず挙げられるのは生活にかかるコストです。

特に家賃に関しては大きな開きがあり、立地にもよりますが例えば東京と比較すると同じ家賃で倍の広さの家に住める地域もあります。

新鮮な食材を安く手に入れられたり、そもそもお金を使うような娯楽が少ないといった理由からも出費を抑えられます。

また、働いていた会社を退職することなくフルリモートワークとして移住したりフリーランスとして都会のクライアントから仕事を受注する場合、都心と変わらない収入を得られるため移住後はかなり経済的に余裕が生まれるでしょう。

ストレスが軽減される

都心で暮らし働いている場合、通勤ラッシュや人混みに揉まれ、激しい競争の中で日々働かなければならない状況に多くの人がストレスを抱えています。

しかし田舎では通勤や移動には車を使いますし、通勤にかかる時間や交通渋滞も都会ほどではありません。

フリーランスの場合は通勤の必要もないことから、自由に使える自分の時間が増え生活にゆとりが出来るでしょう。

仕事以外の趣味や勉強、交友に時間を割きプライベートを充実させることで生活にメリハリが生まれ、心身に良い影響を及ぼします。

競合が少ない

田舎の若者は進学や就職で都会に出ていく人が多く人材不足の傾向にあります。

そのため都会ほど高いスキルや知識を求められず少しでも専門的なスキルや実績を持った人は歓迎されますし、ライバルも少ないため転職に有利と言えます。

特にエンジニア職は地方での需要が非常に高いため、ITエンジニアも仕事を見つけやすく採用されやすい傾向にあります。

キャリアアップ

田舎にいったらキャリアを積み上げることは難しいのではないか?という不安を感じる方も多いようですが、最近は地方でもさまざまなプロジェクトに挑戦する企業が増えています。

都会ではエンジニアの専任として業務に取り組みがちですが、田舎では他のプロジェクトにも関わりながら経験や人脈の幅を広げることも可能で、それが自身のキャリアアップにもつながることも少なくありません。

基本から携われる

地方ではインフラが整っていないこともよくあり、基本的なスキルでも必要とされる環境があります。

インフラが整っている都会では初心者や実務未経験、基本スキル程度では通用せず高い能力が求められることも多々ありますので、まだ実務経験の少ないエンジニアの方は田舎でスキルアップするのもおすすめです。

ITエンジニアが田舎で暮らすデメリット

次に田舎へ移住する前に知っておきたいデメリットについても紹介します。これらを踏まえた上で気になる場合は対策を行ってから移住や転職を進めましょう。

仕事の数、求人の数が少ない

田舎は都心部と比べるとどうしても仕事や案件、求人自体の数が少なくなります。

仕事の幅が狭まり選択肢が少なく、希望する条件や業務内容が見つからない場合も考えられます。

収入が減る

田舎は都市圏よりも最低賃金や給与水準が低い傾向にあります。

その分、家賃や生活費等のコストを抑えることは出来ますが、収支のバランスによっては田舎に移住しても経済的な余裕は持てない可能性もあります。

近くでセミナーやイベントがない

都会ではITエンジニア向けの勉強会やセミナー等が頻繁に開催されていますが、田舎に行くと地域によってはまったく開催されない場所もあります。

このような集まりに参加することは最新の情報を入手したり仕事につながる仲間を獲得する良い機会なので、気軽に行ける範囲で開催されないとなるとデメリットに感じることもあるかも知れませんが、最近はオンラインでの開催も増えていますので、うまく活用していくと良いでしょう。

移住先によっては車が必須となる

移住先の立地や公共交通機関の発達具合によって異なりますが、地域によっては車がないと生活できない場所もあります。

車が必要のない都心から移住した場合、生活費のコストを下げても車の購入費や維持費にお金がかかってしまうという問題はあります。

未経験で仕事を得ることは厳しい

先述した通り田舎ではITエンジニアの求人が少なく、募集があってもその多くはスキル採用を対象としています。

そのため移住後に一からITエンジニアを目指す場合は、就職サポートのあるスクールで学ぶか地道に未経験も募集対象にしている求人情報をサイトで検索したりハローワークで相談し応募を続けましょう。

都心部への移動が大変

都心に本社のある会社に属しながら在宅のテレワークで働く場合やフリーランスで働く場合、日常的にはオンラインでコミュニケーションをとりますが、中には定期的にオフィスに出社する必要があったり、打ち合わせで呼ばれる可能性もあります。

あまりに離れた場所を拠点としてしまうと、その都度移動の時間や手間、費用がかかってしまいます。

田舎でITエンジニアとして働くために考えておきたいポイント

近年、ITエンジニアは場所に縛られない働き方ができる職種として注目されています。クラウドサービスやオンライン会議ツールの普及により、企業に出社しなくても仕事ができるリモートワークが広がり、地方に住みながらITの仕事を続けることも可能になっています。実際、パンデミック以降は完全リモートやハイブリッド勤務を採用するIT企業も増え、働く場所の自由度が高まっています。

このような働き方の変化によって、都市部に住まなくてもITエンジニアとしてキャリアを築く選択肢が広がっています。

田舎で働くITエンジニアのメリット

田舎でITエンジニアとして働く場合、次のようなメリットがあります。

  • 家賃や生活費が都市部より低い
  • 自然に囲まれた環境で生活できる
  • 通勤時間が少なく、仕事と生活のバランスを取りやすい
  • 静かな環境で集中して作業できる

特にITの仕事はプログラミングや設計など集中力を必要とする作業が多いため、都会の喧騒よりも静かな環境の方が仕事に集中できると感じる人もいます。

田舎でITエンジニアとして働く際の課題

一方で、田舎でITエンジニアとして働く場合にはいくつかの課題もあります。

  • 地元企業のIT求人が少ない
  • ITコミュニティや勉強会が都市部より少ない
  • インターネット環境や設備に地域差がある
  • 対面コミュニケーションの機会が減る

リモートワークではオンラインでのやり取りが中心になるため、対面のコミュニケーションが減ることによる意思疎通の難しさが課題になることもあります。

また、リモートワークは自由度が高い一方で、自己管理能力やコミュニケーション能力も重要になります。

田舎でITエンジニアとして成功するためのポイント

地方でITエンジニアとして働く場合、次のような工夫が成功のポイントになります。

  • リモートワークが可能な企業を選ぶ
  • オンラインコミュニティや勉強会に参加する
  • ITスキルを継続的に学習する
  • 地域の人や企業とつながりを作る

ITエンジニアは全国的に需要が高い職種であり、ソフトウェア開発やデータ分析などの分野では人材不足が続いています。

そのため、高いスキルを持つエンジニアであれば、都市部に住まなくても仕事を得ることは十分可能です。

田舎でITの仕事をするという新しい働き方

ITエンジニアは、地方移住と相性の良い職種の一つといえます。

例えば、

  • 都市部の企業にリモート勤務する
  • 地方企業のDX支援を行う
  • フリーランスとして仕事を受ける

といった働き方が考えられます。

ITスキルを活かして地域のデジタル化や企業のIT導入を支援することで、地域社会に貢献しながら仕事をすることも可能です。

地方での生活とITの仕事を組み合わせることで、都市部とは違った新しい働き方を実現できるでしょう。

まとめ

以上のように、ITエンジニアは基本的に田舎でも働くことは可能です。

都会での暮らしにストレスを感じている方にとってはのんびりとした自然豊かな環境の中で生活をし、心身ともに良い影響を受けることでしょう。

とはいえ、仕事の数や収入面、生活の不便さといったデメリットとなり得るものに関しては「何とかなるだろう」と甘く考えるのではなく、事前に十分な計画を立てて活動を始めることが大切です。

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