「田舎で小さなカフェを経営してみたい。」

そんな夢のある人はいませんか?

ここ数年、田舎に行くと山の中におしゃれなカフェがあるのをよく見かけるようになり、都会から夫婦で田舎に移住してカフェを開業した、という話を実際に何度も耳にしました。

都会と比べ田舎は家賃や生活にかかるお金が安く済み、少し余裕を持って生活できるのでは?と考える人もいるでしょう。

しかし、「こんな田舎でカフェをやっても儲かるのだろうか?」と疑問に思ってしまいます。

そこで今回の記事では、田舎でカフェを開業する方法や成功のコツ、売り上げを上げるためのポイントについて解説します。

ぜひ最後までご覧いただき、田舎でカフェ経営に憧れている方向けに参考にしていただければと思います。

田舎でカフェを開業する時に大切なこと

田舎でカフェを開業したいなら、重要なのはまず立地をどこにするかです。

ただ、そもそも都会ほど人がいないので、自分が暮らしたいと思う場所をまずは優先に選びましょう。

おそらく、田舎でカフェを開業したい人というのは同時に「地方に移住して新しい暮らしをしたい」という希望がある方がほとんどかと思います。

そのため、カフェの集客がしやすい場所というよりも、そこで生活したい、住みたいという場所を選んだ方が気持ち的にも良いかと思います。

最近は空き家となっている古民家をリノベーションした「古民家カフェ」も人気です。

カフェ兼自宅として使用できる物件を購入している人も多くいます。

また、カフェはカフェでも小さなカフェであれば設備も少なく特別な機械や多くの仕入れも必要がなく、許可申請も簡単で経験者でなくても開業しやすいためおすすめです。

好きな雑貨も置いて一緒に販売しているお店も多いです。

メニューの数も他の飲食店と比べて少なくても良いので、いかに客単価を上げるかが重要となってきます。

田舎で小さなカフェを成功させるためのコツ

田舎で小さなカフェを開業し成功させるためには、店を大きな規模にせず経費を抑えることがポイントとなります。

開業費を抑えよう

店舗となる物件や設備は、新築、新品で買うと非常に高い費用がかかります。

資金に余裕がなければすべて中古でも問題ありません。

厨房で使うシンクやコンロ等の機器、冷蔵庫、テーブルや椅子、お皿やスプーン、フォーク等のカトラリー等、今はリサイクルショップを利用する人が増えてまだまだ使えるキレイなものや中には新品のものもたくさん売られています。

また、ジモティ―やメルカリといったサービスを利用して安く手に入れられる方法もあります。

ネットでも探すことができますから、無理して新品でそろえようとせず中古の物を活用して初期にかかる経費を抑えることをおすすめします。

小さなカフェでも空間は確保しよう

田舎のカフェですから、席と席の間隔が狭くギチギチしたお店より、ゆったりと座れてのんびりくつろげる雰囲気の空間が求められます。

座席の数を減らすことになったとしても、間隔を広めとって安らげる空間を作ることの方がお客様に喜ばれるはずです。

一人でも回せる席数で

小さなカフェで席数を減らすことは、もし一人で店を回すことになった時に対応できるという点でもメリットになります。

目安としては最大でも20席までとしましょう。

店で提供するメニューの量と本人のスキルにもよりますが、来ていただいたお客さんに満足してもらえるようなサービスを提供するためにも、それ以上席数があると満席になった時に難しいです。

お店が繁盛し多くの人に訪れてもらえたら嬉しいことですが、せっかくのんびり生活をする目的で田舎に移住したのなら、都会の時と変わらない、またはそれ以上に忙しい日々を送るようになってしまってはちょっともったいないですよね。

そうなった時には人を雇い店舗を増やす、または移転するなどして対応していくようにしましょう。

売上の目安を決める

売上の目安を決める際に重要となるのが、客数と1人あたりいくらの売上になるかという客単価です。

単純に客数×客単価=売上見込みという計算になりますが、その額が妥当かどうかは利益率を考えなくてはなりません。

利益率は売上から家賃や水道光熱費などの経費を差し引いてどれくらい残っているかを示します。

一般的に利益率が10%前後になることを目標に、価格設定などを決めていきましょう。

他の収入源を確保すると安心

田舎は人が少ないですので、カフェの売上だけでは生活が厳しくなる可能性があります。特に開業した始めの数か月のうちは大変かも知れません。

そのため、何かしらの副業を準備しておき、カフェ以外の収入が入るようにしておくと安心です。

カフェの仕事に支障が出ない程度に出来る、カフェの営業時間外で出来るような時間や働く場所に囚われない副業を選ぶと良いでしょう。

例えば自宅でも出来るオンラインショップでの物販やWebライター等はいかがですか?

田舎の小さなカフェで売上をアップさせるコツは?

それでは田舎で小さなカフェを開業し成功させるために、売上をアップさせるいくつかのコツを紹介していきましょう。

メニューや価格を見直していく

カフェを運営する中であまり売れ行きがよくないものはどんどん見直していきましょう。

まるごと変えるのではなく、盛り付けやカットの仕方を変えてみるという方法で売上が大きく変わるケースもあります。

また、その地域や客層に合わせて食材や好まれるメニューに変えていくことも大切です。

自家製のスイーツやこだわりのコーヒー等、自信を持てる看板商品も作りましょう。

メニューに併せて価格についても適宜見直します。

最近、さまざまな原材料の値上がりが著しいため価格改正を余儀なくされている飲食店は多くあります。

目安としては原価が売値の3割以下になるように設定すると良いでしょう。

また、売上を上げるためには原価率の低いメニューをたくさん売る努力も重要になります。

経費を見直していく

カフェの経営でかかる経費の中で削減しやすいものとして、水道光熱費、人件費、通信費の3つが挙げられます。

水道光熱費や通信費や契約する会社やプランの変更、人件費についてはお客さんの来店数が多い時間や曜日に合わせてスタッフを入れる等の工夫をしましょう。

店舗のリニューアル

なかなか人が集まらない。そんな時は店の外装や内装を少し変えてみるという方法も効果的です。

そんなに大掛かりなことはしなくても、壁紙やインテリア、テーブルの配置、席数、備品を変えてみる等、小さいことでもお客さんが増えることもあります。

「他の店舗ではなくこのお店が好き」と思ってもらえるようなオリジナリティのある店づくりをしましょう。

また、テイクアウトのサービスを始めてみるのもおすすめです。

SNSで宣伝する

現在は都会も田舎も関係なく、多くの人がSNSを使って情報を得ています。

そのため、飲食店に限らず新たなビジネスや起業をする際には、個人でも法人でもSNSを使って宣伝し集客につなげることは必須と言えます。

掲載する内容はカフェの情報はもちろん、地域の情報も合わせてシェアすると興味を持ってくれる人が増えるためおすすめです。

ユーザーに拡散してもらえる差別化をする

SNSが普及しているのは、ホームページに記載されている企業の売り込みをユーザーが信用しなくなっているからです。企業は自社商品や自社のサービスを「良い」と言うに決まっているからで、企業では無く、ユーザーが「良い」と言っている商品やサービスを利用したいと思っているのです。

SNSの運用は、カフェとして情報発信することも重要ですが、ユーザーが拡散してくれるような他店と差別化したメニューやお店の運営が重要です。

カフェとして、他店や競合店との差別化を明確に打ち出して、ユーザーが他の人にも伝えたいと思うようなお店にすることが成功のポイントとしてとても重要です。

イベントに出店する

地域で開催される催事に出店してみることも集客アップに効果的です。

イベントの運営会社によっては、店舗の宣伝を一緒にしてくれるケースもあり、自分がターゲットとしている範囲を超えてより多くの人にカフェのことを知ってもらうことが可能になります。

まとめ

田舎で飲食店をやるなら、小さなカフェは開業も比較的難しくなく深い知識や経験がなくても始められるためおすすめです。

一からすべてをやるのは自信がないという場合は、カフェの開業支援やサポートを行っている企業もあるため、相談してみるのも良いかも知れません。

このサイトでは他にも、地方活性化のため田舎でビジネスを始めたい方に関連した役立つ情報を多く発信しています。

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