「脱サラして田舎で暮らししたい」「田舎へ移住して仕事はある?」
都会でのサラリーマン生活に疲れたり、会社を辞め独立し新しい事業に挑戦したいけれど収入が安定するまで生活コストを抑えたい等、さまざまな理由で田舎への移住を検討している方が増えています。
中にはもともと将来は田舎で暮らしたいと希望している人もいるでしょう。
そこで今回の記事では、脱サラして田舎暮らしを実現させるためのポイントや田舎暮らしに適した仕事について解説します。
ぜひ最後までご覧いただき、参考にしていただければと思います。
目次
脱サラして田舎暮らしを成功させる働き方
脱サラして転職や起業を考えた時、次の仕事はいつ決まるのか、そして新たな仕事でどれくらい収入を得られるのか、生活していけるのか等、さまざまな不安がつきまとい行動に移せないという人は多いのではないでしょうか。
そこで生活費の安い田舎へ引っ越し、少しでもリスクを抑え新たなチャレンジをしたいと考える方が多くいます。
しかし地方は都会と比べ求人の数が少なく業種や職種も選択肢が限られていたり、給与も低い傾向にあります。
収入やキャリアをアップさせることが目的ではなく、自然豊かな環境の中でもっとのんびり過ごしたい等の目的で田舎暮らしを希望されている場合はあまり問題ありませんが、そうでない場合、希望の条件を満たした転職というのはなかなか厳しいのが現実です。
というのも、田舎の企業はいまでも役員や社員、地域のコネクションにより採用される所謂「縁故採用」が多く、特別なスキルやキャリアがない限り外からいきなりやってきて地元の良い職を得るというのは難しいのです。
では普通の人が都会で脱サラして田舎へ移住しても成功できないのかというと、決してそうではありません。
せっかく田舎暮らしをしながら新たなチャレンジをしたいのであれば、起業やフリーランスに挑戦するのはいかがですか?
田舎の会社に勤めるよりも、新たな道やキャリアを切り拓くチャンスかも知れません。
また、IT関連の仕事であればリモートで働ける環境を整えた企業も増えています。中には田舎暮らしをしながら都会の会社に在籍しリモートワークで働いているという方もいます。
つまり、働き方を変えることで田舎暮らしをしても十分成功できる可能性はあるのです。
脱サラして田舎暮らしをしたい人におすすめの仕事
それでは脱サラして田舎暮らしをしたい人におすすめする仕事を以下、紹介していきましょう。
一次産業(農業、林業、漁業、酪農など)
田舎暮らしといってまずイメージするのは、農業や林業等の一次産業ではないでしょうか。
一次産業は仕事として難しいため、独立するにはかなりの時間や経験が必要になります。そのため、会社員として働いていた素人が脱サラして一から始めるにはハードルが高いかも知れません。
一次産業に携わっていきたいのであれば、最初はアルバイトとして他の農家などで働きながら必要なスキルや経営していくためのノウハウを学ばせてもらいましょう。
その間に仕事として自分で本当にやっていけるのかどうかを確認することもできます。
雇用される場合は時給1,000円程度になると思われるため、足りなければ他のバイト等も兼業する必要はあります。
林業の場合は自伐型林業であれば、初期費用300万円程で始められるため移住者が参入するケースが多く見られます。
農業ほど忙しくないので、副業を持ったり兼業にも向いています。
ネットビジネス
ネットを使ったビジネスは、インターネットが使える環境であればどこでも仕事ができるため、田舎暮らしでも問題ありません。
具体的にはWebライターやネットショップの運営、Youtuber等があります。
ライター業はクラウドワークスやランサーズ等で募集されている仕事に応募したり、自分でサイトやブログを開設して始めることもできます。
また、ハンドメイド商品や田舎の農産物などを販売するためのオンラインショップを開設したり、田舎暮らしの様子や地域のリアルな情報、持っている知識をを動画で世界に向け発信するYoutuberも人気です。
メリットとしては場所や時間にとらわれないため自分のペースで仕事をすることが可能ですが、一方でそれ1本で生活できるほど収益を上げるにはかなり時間がかかること、また成功する保証もなければ収入が不安定になるため、他の収入源も確保しておくと安心です。
民泊、ゲストハウスの運営
ある程度人の集まる観光地のあるエリアに移住するのであれば、民泊やゲストハウスを運営することもおすすめです。
数年続いた新型コロナウイルスの影響で多くの宿泊施設が廃業に追い込まれ、ようやく落ち着いて日本への観光客も増え始めた今、今度は逆に宿泊施設が足りない状況になっています。
物件を見つけてリフォームをする等、初期費用は高くなりますが、自分と同じように外から来た人たちに田舎の魅力を伝え、みんながくつろげる空間や時間、体験を提供できるためやりがいを感じられるでしょう。
季節や時期によって閑散期がある場合には、他の仕事の場合と同様、兼業できる仕事を持っておいた方が良いでしょう。
飲食店の運営
「田舎で夫婦二人でカフェをオープンしたい」という夢を実現させるために、お金を貯めて脱サラし田舎へ移住したというケースは非常に多いです。
飲食店は必要な資格を取得し届出を行えば、前職が何であろうと挑戦しやすい仕事です。
しかしお客さんが来てくれないことには収入にならず経営を続けることが難しいため、移住先の立地はかなり慎重に選ぶ必要があります。
特に車での移動がメインとなる田舎は、東京などの都心ほどカフェ文化が浸透していません。
地元の人か旅行者がメインのターゲットとなるため、地元の農家で採れた新鮮な野菜や果物、特産品を使ったオリジナルのメニューを作ってアピールしたり、地元の人が集まれるスペースとしてイベントを開催する等の工夫も必要になります。
地域おこし協力隊
脱サラして地方移住を希望している人に人気の地域おこし協力隊とは、人口の減少や高齢化の著しい全国の各自治体が、都市地域からの移住者を募集し地域ブランドや地場産品の開発、販売、PR等地域おこしの支援、農林水産業への従事、住民支援といった地域協力活動を行いながら、移住先への定住・定着を図る取り組みを指します。
任期は概ね1年以上、3年以内で活動の内容や条件、待遇についてはその自治体によって異なります。
仕事と期限が決まっていることから、田舎暮らしを試してみたい、移住先で仕事探しできるか不安という方におすすめです。
また、活動する中で地域の人と交流しつながりを持ち、そこでの生活に慣れることもできるため、任期を終了した後も半数以上の方がそのままその地域や近い地域に定住するそうです。
活動中に就業情報を知れるのも良いですよね。
興味のある方は各自治体の窓口に問合せし、ぜひ参加してみて下さい。
脱サラして田舎暮らしを後悔しないために
「脱サラして田舎暮らしをしたものの後悔している。」
残念ながらそのような方もいらっしゃいます。
その原因の多くは、田舎暮らしに対する理想と現実のギャップが大きく、「こんなはずじゃなかった…。」と思ってしまっているのではないでしょうか。
田舎であれ都会であれ、新しい土地で暮らす場合本当に自分に合っているのかどうかは実際に住んでみないとわからないことが多いです。
また、田舎暮らしへの期待に胸を膨らませている状態の時というのはネットや本、人の話で不便なことや大変なことを聞いてもあまり現実として感じず大丈夫だろうと安易に考えがち。
いざ住んでみてこんなに不便だったのか、こんなに大変だったのかと知ることになるのです。
もちろん、どこに住んでも良い面、悪い面はあります。
ポジティブに考え田舎暮らしを楽しむ気持ちはとても大切ですが、「田舎に行けばすべてが上手くいくだろう」とあまりに期待を寄せ過ぎると、そうではない現実に遭った時に大きなダメージを受けやすくなるでしょう。
移住する前に必ず移住先に行って数日でも滞在し過ごすこと、移住先の習慣や文化、どんな人が住んでいるのか、利用できる公共交通機関や病院、スーパー等日常生活に必要な施設、趣味や娯楽を楽しむことが出来そうか等を調べておくことが大切です。
また、実際に過ごしてみて感じる人間の直観や感覚も重要です。
何となく嫌だな、と感じる場所は避けた方が無難でしょう。
また、脱サラして行くわけですが、もし移住後すぐに働くことができない場合のことも考えてしばらく生活していけるだけの資金は準備しておくこともおすすめします。
まとめ
働き方の多様化が進んでいる現在、住む場所にとらわれない働き方を選んで誰もが挑戦しやすい時代になりました。
今回の記事では、脱サラして田舎暮らしをする方におすすめの働き方や具体的な仕事についてシェアさせていただきました。
脱サラして田舎へ移住することは、自身の生き方を見直し新たな環境で人生を切り拓く大きなチャンスになるかも知れません。
このサイトでは他にも地方移住や田舎暮らしに関連する情報を掲載しております。
皆さんの持つ田舎での生活に対する疑問や不安を解消し、知りたいことを提供できるよう今後も発信してまいりますので、ぜひ他の記事も合わせてご覧ください。