目次
- 1 空き家のリスクについての意識向上
- 2 空き家の実態調査
- 3 商店開業以外で軒を並べた家への移住を希望するユーザーの調査
- 4 衰退してしまっている商店街を復活させることはとても難しい
- 5 小さな成功を積み重ねる
- 6 商店開業以外のキーワード
- 7 未経験者が飲食店にチャレンジするキーワード
- 8 移住者アンケートから見える “リアルな行動傾向と成功パターン”
- 9 移住者は “目的意識” をもって行動している
- 10 移住後の「収入確保のスタイル」別タイプ
- 11 移住者が “継続して暮らすために実践していること”
- 12 移住者の成功フロー(実践モデル)
- 13 移住者の“悩み”とその解決策
- 14 まとめ:移住成功は “意思決定 → 行動設計 → 継続検証” の積み重ね
空き家のリスクについての意識向上
空き家を持っていることはとても大きなリスクですが、地域住民にはその危機意識が低く、活性化推進協議会として、空き家の利用を打診してもなかなか契約に結び付きません。
2024年4月1日から相続登記の義務化も実施されたので、今後、空き家になりそうな人も含めて、物件を持っている人が出来る生前対策。空き家の相続が発生してしまった場合の選択肢。すでに空き家を所有している人が行うべき行動について、相続に詳しい司法書士に講演を依頼し、空き家を所有することに対する危機意識を高めることにしました。

空き家の実態調査
また、空き家の実態調査も行い、所有者の意向を調査します。商店街への移住希望者と接点が出来ても、空き家所有者の意向や物件の情報が無ければ、有効な情報のやり取りが出来ないため、空き家の実態を調査して、現状を把握する。
商店開業以外で軒を並べた家への移住を希望するユーザーの調査
空き家に入居してくれる移住者を獲得することが活性化の最大の目的ですが、「田舎暮らし」の複合キーワードで検索しているユーザーは隣家と離れた一軒家を求めており、畑直商店街のような軒を連ねた家に移住したいとは思っていません。
商店街へ移住したい人は「田舎 開業」の複合キーワードで検索していますが、開業する人は、開業後に利益が出て経営が継続出来ると思わなければ移住はしません。そのようなユーザーに移住してもらうためには、商店街の滞留人口を増加させないと実現出来ず、現在、開業している店舗が少ない畑直商店街で滞留人口を増やすためには、商店街自体を観光地化するしか無く、かなり大規模な投資が必要で、滞留人口を増加させることはとてもハードルが高く、現在のリソースや財政状態ではとても実現出来ません。
店舗開業以外のキーワードで軒を連ねた空き家に移住したいユーザーがどんなキーワードで検索しているのか調査を行い、適切な情報発信と今後の施策を決定することとしました。
店舗の開業以外のユーザーは例えば「フリーランス 田舎」などのキーワードで検索しているユーザーなどが対象になります。
店舗以外で商売をしたい人がターゲットになると思いますが、このようなユーザーのほとんどは、ネットを使ってどんな場所でも仕事が出来る人である可能性が高く、果たして、商店街の物件に移住して商売をしてくれるかは分かりませんが少なくとも、商店を開業したい人よりは移住の可能性が高いと思われますので、そのようなユーザーを検索キーワードから調査します。
衰退してしまっている商店街を復活させることはとても難しい
商店街としての体をなしていて、少しずつ衰退している状況であれば、可能な施策は残されていると思いますが、完全に衰退してしまっていて、開店している店舗が数軒しか無い状態の商店街を復活させようとするのは、かなりの困難が予想されます。
そもそも住民が商店街の復活を望んでいない
現在、生活している住民にとっては、車で数分の商業集積地で日常の買い物が出来るので、特に不便とは感じておらず、商店街が復活することを強く望んではおらず、また、商店街の活性化など出来ないと思っている。
この状況で、地域が一体になって活性化に取り組むこと自体にかなりの障害があるような気がします。
小さな成功を積み重ねる
住民からの協力や賛同を得るためには、小さな成功を積み重ねて、少しでも商店街が変わって来たと感じてもらうようにするしかありません。
実際に、商店街の衰退は全国で問題になっており、シャッター街が散見されており、様々な支援制度がありますが、これと言った解決策は見出されていないのが現状だと思います。
非常に難しい課題ではありますが、何か突破口が無いか調査をしました。
商店開業以外のキーワード
軒を連ねた商店街の空き家を利用したいユーザーを探すことはかなり困難でした。
ここでご紹介する起業やフリーランスなどのキーワードが一軒家を求めているのか、商店街を求めているのか分かりません。
| キーワード | 月間検索ボリューム | キーワード | 月間検索ボリューム |
| 田舎 フリーランス | 50 | 田舎 起業 | 480 |
| 脱サラ 田舎 起業 | 10 | 田舎 副業 | 210 |
| 田舎 個人事業主 | 10 | 脱サラ 田舎 | 10 |
| 田舎 ビジネス | 320 | 田舎 開業 | 70 |
| フリーランスエンジニア 田舎 | 10 | WEBデザイナー 田舎 | 30 |
| 田舎 ビジネスアイデア | 90 | 田舎 移住 YouTuber | 50 |
| 独立開業 富山 | 10 | 独立開業 田舎 | 10 |
| 田舎 it 起業 | 10 | 田舎 スモール ビジネス | 480 |
| 田舎 ビジネス 成功 | 10 | 田舎 で 儲かる 仕事 | 390 |
| 民泊 田舎 儲かる | 320 | 田舎 で 流行る 商売 | 320 |
| 田舎 の 土地 ビジネス | 260 | 田舎 自 営業 儲かる | 260 |
| 地方 ビジネス | 140 | 地方 で 起業 | 110 |
| 田舎 でも 儲かる 商売 | 110 | 田舎 で 開業 する なら | 90 |
| 脱サラ 田舎 暮らし | 90 | 移住 フリー ランス | 90 |
| 田舎 稼げる 資格 | 170 | 山 で できる ビジネス | 110 |
| 田舎 ネット ビジネス | 90 | 田舎 暮らし ビジネス | 90 |
| プログラマー 田舎 | 10 | 商店街 家 | |
| ITエンジニア 田舎 | 10 | 商店街 物件 | 30 |
| 商店街 賃貸 | 30 |
商店街への移住の可能性はあるが一軒家を探している可能性もある
商店を開店したいユーザーでは無いキーワードでIT系のキーワードや業種が明確では無い「田舎」や「地方」や「移住」を含むキーワードです。
このキーワードで検索しているユーザーは田舎でビジネスをしたいと思っているユーザーですが、必ずしも商店街へ移住したいと思っているユーザーでは無いと思われます。
ただ、何らかの商売をしたいと思っているユーザーなので、商店街も選択肢には入る可能性があります。
特にWEB系のフリーランスの人は、それぞれ専門分野があるので、他の分野との連携が必要なことが多くあります。
すでに実績のあるフリーランサーは連携しているフリーランサーがいますが、移住してフリーランスとして独立する人は、誰と連携すれば良いか分からず、顔も分からない人と連携するのには不安を感じている人もいると思います。
地域にフリーランサーを集めることで、顔が分かる人との連携が出来るので安心感が生まれることをアピールすることで、移住者を獲得することが可能になると思います。
但し、移住したフリーランサーのスキルが高くないと、連携しても成果が出ないので、移住者同士の仲が悪くなる可能性がありますし、移住してからフリーランスになる人もいると思うので、最初から高いスキルは求められない。
未経験者が飲食店にチャレンジするキーワード
| キーワード | 月間検索ボリューム | キーワード | 月間検索ボリューム |
| 間借り居酒屋 | 50 | シェア レストラン | 1000 |
| 間借り 飲食店 | 880 | 間借り カフェ | 590 |
| 間借り 営業 | 320 | シェア 店舗 | 260 |
| 間借り 店舗 | 260 | 飲食店 間借り | 170 |
| 間借り バー | 140 | カフェ やりたい | 110 |
| シェア ショップ | 110 | 間借り 物件 | 320 |
| レンタルカフェ | 590 | カフェ レンタル | 590 |
| カフェ 貸しスペース | 90 | 間借りカレー | 720 |
| 間借り 食堂 | 90 | シェア 食堂 | 10 |
| シェア カフェ | 1000 | 間借り ラーメン | 110 |
| 間借り カレー | 720 | 小さなカフェ 開業 田舎 | 480 |
飲食店の開業を目指しているけれど、経験が無く、いきなり大きな投資をすることに躊躇している人に対して、シェア出来るスペースを一日単位や週単位で貸し出すキーワードです。
このキーワードで検索しているユーザーは、間借りする店舗で利益が出ることよりも、マスターとして、お店を切り盛り出来て、経験を積むことや新規開店の事業計画の基礎データを得ることを重視していると思われます。
このユーザーは多くのお客様が来店されて、大混乱になるよりも、そこそこの来店客を確実にこなすことを重視していると考えられるので、畑直のような滞留人口が多くない地域でもお店を運営してみようと思う人は多い可能性があります。
来店客の立場からすると、日替わりや週替わりでオーナーが変わり、メニューも変わるので、利用する楽しみも増えるので、これまでほとんど外出しなかった人も来店する可能性があるので、面白い取り組みなのではないかと思います。
問題点は、家庭用の調理設備でも良いのかが分からない点です。業務用の厨房設備が必要な場合は、ある程度の設備投資が必要になることです。
移住者アンケートから見える “リアルな行動傾向と成功パターン”
移住者の調査結果は、単なる数値ではなく どのように暮らしをつくっているか・どのような判断をしているか を知る材料になります。ここでは、回答データを読み解き、移住者の行動モデル・意思決定プロセス を整理します。
移住者は “目的意識” をもって行動している
アンケートでは多くの移住者が最初に次のような目的を持っています。
✔ 生活の質の向上
✔ 子育て環境の確保
✔ 自然・地域文化との関わり
✔ 通勤時間・ストレスの削減
移住者は “漠然とした憧れ” ではなく 目的から行動を逆算している のが特徴です。
移住後の「収入確保のスタイル」別タイプ
移住者の収入確保のスタイルは、主に次の 4 つのタイプに分かれます。
🔹 タイプ A|リモートワーク/都市と接続する働き方
- 都市圏の仕事を継続しながら田舎暮らし
- 生活コストとワーク‐ライフバランスを両立
✔ 特徴
- 高い収入水準を維持しやすい
- 生活インパクトが比較的小さい
🔹 タイプ B|地域密着サービスで稼ぐ
- 地元ニーズに応える仕事(家事代行/教育/IT支援 等)
✔ 特徴
- 地域との関係構築が収入につながる
- 継続利用型の契約を得やすい
🔹 タイプ C|自営業・起業型
- 農業・観光・飲食・体験サービス等
✔ 特徴
- 稼働時間と収益設計が成果を左右
- 地域資源を活かすと収益の厚みが出やすい
🔹 タイプ D|複合型
- リモート+地域サービス/プロダクト販売 等
✔ 特徴
- 収益のリスク分散
- 安定化しやすい収入構造
移住者が “継続して暮らすために実践していること”
移住して「暮らしが続く」人ほど、次の行動を共通して取っています。
① 生活基盤づくりを優先する
移住後最初にやること
- 住居の定着(契約・地域相談)
- 医療・保育・通勤の実用性確認
- コミュニティ・自治会との関係づくり
👉 移住直後は「暮らしの基盤」をつくることが最重要。
② 小さく始めて検証する
移住者の多くは「いきなりフル起業」ではなく、
- 週末出店
- 期間限定ポップアップ
- 家庭菜園の販売
- オンライン販売
など、小さな検証 → 評価 → 拡大 のサイクルを実践しています。
③ 地域イベント・交流に積極参加
- 地元祭りへの出店
- 学び・交流イベントへの参加
- コミュニティ主催のワークショップ運営
これらによって
✔ 顧客との関係
✔ 地域からの信頼
✔ 長期的な定住意欲
を育てています。
移住者の成功フロー(実践モデル)
次の図は、移住者が「生活 → 仕事 → 安定収入」につなげるまでの一般的なフローです。
1️⃣ 目的設計(何を達成したいか)
2️⃣ 生活基盤の確立(住居/医療/教育)
3️⃣ 小規模での行動検証(小さく始める)
4️⃣ 収益モデルの確立
5️⃣ コミュニティとの関係構築
6️⃣ 継続・成長
📍 この流れを一つずつ丁寧に進める人ほど
➡ 長期定住と安定収入につながっています。
移住者の“悩み”とその解決策
アンケートでは、次のような悩みが上位に挙がっています。
| 悩み | 解決のヒント |
|---|---|
| 収入が安定しない | 複数の収益軸(リモート+地域サービス)を持つ |
| 地域との関係づくりが難しい | 小さな関わりから信頼を形成する |
| 情報発信が苦手 | SNS × Web 戦略で継続投稿設計 |
| 初期コストが不安 | 小さな検証 → 検証済みモデルの拡大 |
まとめ:移住成功は “意思決定 → 行動設計 → 継続検証” の積み重ね
移住者の実態は、
「ただ田舎に行って暮らす」という単純なものではなく、
目的 → 現実的な計画 → 行動 → 検証 → 定着 のストーリーで描かれています。
この追加パートを入れることで、読者は「移住者がどのように稼ぎ・暮らし・関係を築いているか」を具体的に理解できるようになります。

